毎週発行の某タブロイド紙の印刷データを作る仕事をしています。
デザイナー兼DTPオペレーターです。
週刊なのでスピード大事。もたもたしていたら大惨事。
週刊なのでPDCA回しやすいっていうメリットもあります。
サイクルが短いので、結果が出やすいのです。
毎週、内部のスタッフだけでコンテンツすべてを制作することは不可能なので、フリーのライターさんなどにも取材や執筆をお願いして素材を取りまとめるわけですが、ライターさんそれぞれ使っているテキストエディタも違いますし、漢字変換のクセなどもあります。上がってきた生の素材(テキストデータ)は、変換ミス、全角・半角の混在や表記ゆれてんこ盛り。
この週刊のお仕事に携わらせていただいてから数年が経過しますが、毎週のように発生するこれらの誤字や表記のゆれを、何とか早い段階で解消できないもんか…と、効率化(別名、めんどくさい)の血が騒ぐわけです。
例えば、いま私がやっている媒体では、1ヵ月、2ヵ月…の「ヵ」は「ヶ」でも「か」でも「カ」でも「ケ」でもなく、「ヵ」を使うことに決まっています。ですが、素材として渡されるテキストデータは統一がされておらず、上記を含めたルール外の表記や間違いを発見するため、何人もが目を皿のようにして校正・校閲しているのが実情。
そこで考えたのが、正規表現が使えるテキストエディタで強調表示すること。
記事内に正規表現でマッチする記述が出てきたら、該当文字列に色を付けて注意喚起してくれるようにしたのです。
毎週のようにキーワードを追加しアップデートしています。アップデート後にキーワードファイルとしてエクスポート・インポートすることも容易なので、スタッフ全員が同じ環境でデータを閲覧することが可能なため、徐々にテキストデータの乱れも減ってきたように感じます。
しかし中には、環境を変えたがらない人がいるのです。
頑なにWindows標準のメモ帳を使い続けているため、そのスタッフから渡されるテキストデータはそのままでは使えません。立場上、勝手に修正するわけにはいかないので、訂正すべき箇所を見つける度に「××という表記がありました。○○に直していいですか?」とお伺いを立てなければなりません。
すでに2回、「□□さん、こないだお知らせしたテキストエディタ、使ってます? 便利ですよ」と、直接声をかけましたが、「使ってるときもあるけど、使ってないときも…モゴモゴ」とお茶を濁すような回答。
今週も変化がないようなら、別の言い方を考えないと…。
「めんどくさい」の撲滅は、なかなかめんどくさいもんです。